yocinovのオルタナティブ探訪

安価で安全な代替・補完医療を求めて

ビタミンC

「自由診療医各位。高濃度ビタミンC療法のシステマティックレビューが出ているのでご確認下さい。」

多くの自由診療系のクリニックでは、その抗がん作用やQOL(quality of life)改善作用を謳い文句として、がん患者さんに「高濃度ビタミンC療法」を提供しています。この治療を受けていらっしゃる患者さんの心の中を想像するに、「眉唾かもしれないけど、べら…

朝日新聞の「ビタミンCで放射線障害軽減」報道に思うこと

2015年2月5日木曜日に、朝日新聞が「ビタミンCで放射線障害軽減 防衛医科大、マウスで実験」という記事を掲載しました。防衛医科大学の木下学准教授の研究グループから科学雑誌PLOS ONEに発表された論文です。「致死量の放射線を被曝させたマウスにビタミン…

「放射線とビタミンC」

点滴療法研究会(http://bit.ly/ZGsOx9)の柳澤厚生会長が、『放射線被ばくに関する公式声明(2011.03.29)』(http://bit.ly/17Tl3rQ)の中で、『ビタミンCは強力な抗酸化物質として放射線障害を防ぐ』ことが証明されたと明言しています。 これまで私は、10…

「高濃度ビタミンC療法<費用編>」

おまけで、「高濃度ビタミンC療法<費用編>」をお送りします。 高濃度ビタミンCは標準的には、「週に2回の点滴で6ヶ月間継続、その後の経過が良ければ週1回を6ヶ月、さらに2週に1回を1年間、その後は月に1回」といった感じで行われているようです。かりに3…

「高濃度ビタミンC療法<実状編>」

第4回は「高濃度ビタミンC療法<実状編>」をお送りしたいと思います。 第3回までで調べたように、高用量ビタミンC療法あるいはビタミンCサプリの抗がん作用とがん予防効果には、確固としたエビデンスがないと言わざるを得ない状況です。 それでは、このよう…

「<別冊>ビタミンCは発がんを予防できるか?」

第3回では、高用量ビタミンC療法とは少々離れますが、「<別冊>ビタミンCは発がんを予防できるか?」をお送りしたいと思います。 ************************************** サプリの発がん予防効果を評価するにはいく…

「高濃度ビタミンC療法<臨床試験編>」

第2回では「高濃度ビタミンC療法<臨床試験編>」をお送りしたいと思います。 静脈投与至上主義に辿りついた高用量ビタミンC療法ですが、その抗がん作用に期待した研究者たちが、盛んに臨床試験を行うまでに成長しています。 ***************…

「高濃度ビタミンC療法<歴史編>」

私は血液内科医です。白血病や悪性リンパ腫や多発性骨髄腫といった造血器腫瘍の患者さんが仕事のお相手で、抗がん剤による化学療法が仕事の大部分を占めています。造血器腫瘍は化学療法に対する反応が良いことが多く、化学療法だけで治ってしまうことあれば…